地産池消。
極力、その土地でできたものを、その地で食す、

今流の一つの食のスタイルです。

でも三陸の考え方は、少し違っています。

それは先人たちから滔々と受け継がれてきたものであり、
スタイルを超え土地の精神に近くなっています。
それは食の世界だけに限りません。

たとえば和久石タイ子さんの手織りの“山ぶどう染織ストール”

「うれら織り」と名付けられたその織り物には、和久井氏
地域の山の名が冠されています。
地域と共にという想いがそこに垣間見られます。
それを次の世代に受け継いでほしいとの切なる願いまでもが秘められています。

そして和久石さんがお住みの岩泉は、山ぶどうが有名で、それによって染め上げられます。
まさに土地の色に染め上げられた風合いは、やさしい、土地のぬくもりを感じさせます。

それを一つひとつ、手で丹念にやさしく織り上げる。
和久石さんの気持ちまでが伝わってきそうです。

和久石さんのストールは、「ひとが作った」というより、岩泉という「土地のなかから生まれてきた」と表現したほうが、適(あ)っている。
そんな気にさせてくれます。